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知らない街を歩くのが好きだ。

知らない家、知らない店、知らない人。

わたしにとって、今まで、名前すら、ふと頭にのぼることさえなかった街が、だんだんと、遠くから、わたしに近づいてくる。

もうかなりの街を歩いた。
しかし、未だ知らない街も限りない。
このペースで歩いていけば、おそらく、わたしがこの世を去るまで、知らない街、出会ったことのない街が尽きることはないだろう。

飽きる趣味ではない。
街の表情はそれぞれ異なっている。
この国の街の顔に飽きたのなら、また別の国に行けばいい。

今日も、列車に乗り、知らぬ名の駅で降りてみた。
よく晴れた、気持ちのいい空だった。

夏が来る前、冬が去った後、このまま、時よ止まってくれと本気で思いながら、じわじわと夏に向かっていく自分に、少し焦り、少し、なだめる。

駅前から、住宅街だった。
いくつかの店はあったが、あまり人影はなかった。
昼も過ぎ、腹も多少へっていたので、いつものようにそば屋に入る。
外にメニューもなく、主人も無愛想だった。
ドン!
と突き出されたそばをすすり、無言で出る。
せっかく電車から降りたのだし、日もまだ高かったので、少し歩いてみることにする。

普通の住宅街だ。
家々は、比較的大きい。
これが俗に云う郊外だろう。

大半が雇われの身。
ここにある家のほとんどが、彼らの二十年から四十年を犠牲にして建てられたものだ。
地震が起きようが、ミサイルが飛んでこようが、彼らは必ず朝五時に起き、歯を磨き、朝食をとり、六時半には電車に乗る。
途中で乗り換え、特売で買った、洗いたての夏用スーツを、はや一日目にして、モミクチャにされながら、電車が止まれば歩き、ようやくオフィスに辿り着く。
以下略。

またつまらない事を考えてしまった。
私の妄想に付き合わせても皆さんは退屈するだろう。
もう少し奥まで入ってみたい。

町並みは、そこに住む人の生活を、よく表すものだ。
ずっと家ばかり。
このあたりは、女性も昼は働きに出ているのだろう。
だいぶ静かだ。

大きな家の建ち並ぶ間に、小さな公園があった。

知らない街2

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