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修学旅行における男子の楽しみといえば、24時をまわった頃に行く女子の部屋だ。
女子の部屋に着いたあとに訪れるであろうピンク色の時間と、先生に見つかったらどうなってしまうのかというスリルを想像すると胸の高まりはもう抑えられない。
女子の部屋に着いたあとに訪れるであろうピンク色の時間と、先生に見つかったらどうなってしまうのかというスリルを想像すると胸の高まりはもう抑えられない。
僕自身の体験でいうと、中学3年生の修学旅行の夜、友人と二人で女子の部屋を目指した。
女子の部屋は僕らのそれより1つ上の階にあった。
なので、階段を使わなければなけないのだが、その階段の真横に先生たちの部屋が割り当たっていた。
できたらその部屋の前は通りたくなかった。
だが、ホテルの構造上、やむを得ない。僕と友人は裸足で一歩、一歩を噛み締めるように踏み出し、足音に細心の注意をはらった。
その部屋がどんどんと近づいてくる。
僕らは目配せをした。
その部屋を通り越し、階段をのぼってさえしまえば、ピンク色が待っている―――。
そう自分たちに言い聞かせ歩を進めたが、今にもその部屋のドアが開きそうな気がした。
ここでドアが開いたら、高校入試の推薦なんてもらえなくなるんだろうな。
何のために、授業や定期テストを頑張ってきたのだろう。
そんな思いが頭の中のピンク色を忽ちのうちに脱色させ、背筋に悪寒を走らせた。
そのときだ。まさに、そのドアの真正面で僕はおならをしてしまった。
このときの心理状態を冷静に分析してみると、何かのときと非常に類似していることがわかる。
それは、犯罪だ。
特に、レイプや痴漢、下着泥棒といった性犯罪の類である。
それらを犯してしまう者たちは、快楽を求めるのと同時に、逮捕され社会的地位を失うかもしれないというスリルやリスクを楽しんでいる。
むしろ、自身は安全な立場にいるためスリルを感じることのできないポルノ映像や風俗では、快楽を得られないのだろう。
そして、この異常とされる性癖を生み出してしまう大きな1つのきっかけに、修学旅行における女子の部屋への夜這いが挙げられると私は考える。
なぜなら、多くの少年にとって生まれてから小中学生になるまでの間で、このような心理状態におかれることは修学旅行の夜以外、ないからだ。
修学旅行の夜にその心理状態を経験してしまったうちの何人かは、大人になっても忘れることができず、そして、それに依存をはじめるようになり、性犯罪を犯してしまう。
ところで、先生の部屋の前で鈍く高い音をかましてしまった僕らであったが、意外にすんなりと女子の部屋に着くことができてしまった。だ
が、その部屋の女子のほとんどは熟睡していて僕らは構ってもらえず、むしろ邪険扱われてそそくさと退散した。
それが良かったのかもしれない。
高野 徹
語りリンクへ
女子の部屋は僕らのそれより1つ上の階にあった。
なので、階段を使わなければなけないのだが、その階段の真横に先生たちの部屋が割り当たっていた。
できたらその部屋の前は通りたくなかった。
だが、ホテルの構造上、やむを得ない。僕と友人は裸足で一歩、一歩を噛み締めるように踏み出し、足音に細心の注意をはらった。
その部屋がどんどんと近づいてくる。
僕らは目配せをした。
その部屋を通り越し、階段をのぼってさえしまえば、ピンク色が待っている―――。
そう自分たちに言い聞かせ歩を進めたが、今にもその部屋のドアが開きそうな気がした。
ここでドアが開いたら、高校入試の推薦なんてもらえなくなるんだろうな。
何のために、授業や定期テストを頑張ってきたのだろう。
そんな思いが頭の中のピンク色を忽ちのうちに脱色させ、背筋に悪寒を走らせた。
そのときだ。まさに、そのドアの真正面で僕はおならをしてしまった。
このときの心理状態を冷静に分析してみると、何かのときと非常に類似していることがわかる。
それは、犯罪だ。
特に、レイプや痴漢、下着泥棒といった性犯罪の類である。
それらを犯してしまう者たちは、快楽を求めるのと同時に、逮捕され社会的地位を失うかもしれないというスリルやリスクを楽しんでいる。
むしろ、自身は安全な立場にいるためスリルを感じることのできないポルノ映像や風俗では、快楽を得られないのだろう。
そして、この異常とされる性癖を生み出してしまう大きな1つのきっかけに、修学旅行における女子の部屋への夜這いが挙げられると私は考える。
なぜなら、多くの少年にとって生まれてから小中学生になるまでの間で、このような心理状態におかれることは修学旅行の夜以外、ないからだ。
修学旅行の夜にその心理状態を経験してしまったうちの何人かは、大人になっても忘れることができず、そして、それに依存をはじめるようになり、性犯罪を犯してしまう。
ところで、先生の部屋の前で鈍く高い音をかましてしまった僕らであったが、意外にすんなりと女子の部屋に着くことができてしまった。だ
が、その部屋の女子のほとんどは熟睡していて僕らは構ってもらえず、むしろ邪険扱われてそそくさと退散した。
それが良かったのかもしれない。
高野 徹
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